全国を出張する損保会社の内部監査人高宮進が日帰り出張の帰りに新幹線で数時間酒と食を楽しむグルメドラマ。仕事の後にご当地の美味しそうな食べ物と酒を購入する観光パートと新幹線でSNS仲間とやり取りしながら回想も挟みつつ食レポするパートの2部構成というのが最大の特徴。
なお全国とはいえシーズン1では主に東北が舞台になっております。
主役のモノローグを通して食を描くといえば『孤独のグルメ』に他なりませんが本作は先に挙げた特徴に加え幾つかの点で差別化しております。①サラリーマン②家庭持ち③酒飲み④スマホを使いこなす等です。それを除けば中年男性が飲み食いするドラマという点で同じと言えそうです。
新幹線で隣席がランチョンマット、箸置き、箸、スプーン、グラス、コースター、栓抜きを揃えて且つ2～3時間ひたすら飲み食いしている奴だったらかなり不運な気もしますが本人が「居酒屋」と称している趣味なので文句を言うのも野暮なのでしょう。主役の高宮進もいきなりそんな「居酒屋」を開店したわけではなく師匠（モロ師岡）というべき粋人との出会いがあったという第10話がルーツ編のような描かれ方で面白かったです。
