スーパー戦隊シリーズの中でも群を抜いた、怪作でありながら、傑作というとてつもない作品でした。
前作にあたる『ゼンカイジャー』もかなり実験的な作品だったのにも関わらず、本作はその実験性はそのままに、井上敏樹が加わったことによってより誰も見たことのない作品になっていったのかなと。
白倉プロデューサーと井上脚本、田崎監督という『アギト』『龍騎』『555』など初期の平成仮面ライダーシリーズの黄金トリオが集まっているというだけで、ライブ感は近年の特撮モノの中でも群を抜いて感じました。
本当に全編どうかしている作品ではあるものの、役者陣は勿論のことながら、脚本家や監督などの裏方までが全てのキャラクターを愛しまくっていて、本当に毎週幸せだった。
しっかりお話としての面白さを担保しつつあのラストまで駆け抜けたのは素晴らしい。
近年稀に見る傑作でした。