スポ根モノではあるものの、素人目から見た「相撲部屋って多分こんな感じなんだろうな」という作品内リアリティがスゴくいい感じで、相撲に関わるシーンはどれも良かった。
ただその分、よく分かんねぇ実業家のタニマチ描写なんかは一気に安っぽくなったりするので、その配分があまり上手く行っていないようにも見えたり。
徐々に角界の闇に触れていくストーリーになっていくものの、その闇についてはメインキャストが完全ノータッチなので、全く別の作品になっている印象を感じました。
毎熊克哉はスゴくいいんですけど、あの立ち位置には忽那汐里がいるべきだと思うし、ハウス・オブ・カードみたいなのがやりたいのは分かるけど、真似事にしか見えない部分もいくつかあって残念でした。
とはいえピエール瀧、岸部一徳、松尾スズキの親方感とかバッチリだし、ビジュアルが同じになるので、見た目の差別化がし辛い関取たちもしっかりキャラクターで個を出せているので、かなり見やすかった。
ただ最後の終わり方だけは本当に最悪だったと思います。
そのシーズンのメインのエピソードはしっかり終わらせてほしかった。
