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舞妓さんちのまかないさんのkoheiのレビュー・感想・評価

舞妓さんちのまかないさん(2022年製作のドラマ)
4.2
特にドラマのない朝ドラって感じ。次の話が気になるってわけでもないし、でもなぜだか見続けてしまうのは単純にこの空気感と流れる時間が好きだから。まずは森七菜の鼻歌によるオープニングとエンディングがこのドラマの軽やかさ、はずみ、哀切のある雰囲気を牽引してくれる。ドラマがないとは言いつつ第5話の選択に関するエピソードでは泣いてしまった。途中から森七菜(キヨ)は脇役的な存在になるけど、脇役としてのキヨの笑顔と包容力が凄まじかった。これほど人間として惹かれるキャラクターはあまりいない。福地桃子が最高だったわりに蒔田彩珠のキャラクターはもっと魅力を出せたんじゃないかと思うけど、このドラマは「描かないこと」が魅力でもあると思うので仕方ない。キヨの家族関係がぜんぜんわからないのとかよかった。海街diaryはもちろんのこと、序盤は成瀬の『流れる』、全体的に中川龍太郎み(特にドラマの『湯あがりスケッチ』)もあって個人的な好みどんぴしゃり。期待していた佐藤快磨監督回より奥山大史監督回のほうがよかった。
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