三日月

17才の帝国の三日月のネタバレレビュー・内容・結末

17才の帝国(2022年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

少し先の未来で実現されるかもしれない、と思えるような現実離れしすぎない映像表現に目を奪われました

音楽がとにかくかっこよくて、主題歌も含めて、創ってる人違うけど個人的にはケイゾクシリーズを初めて観た時のような衝撃を受けました

17才が理想を実現するって、
若い方の政治への関心が少し高まったかのように思えたこの2022年にタイムリーな印象を受けました

神尾楓珠さん、山田杏奈さん、望月歩さん、河合優実さんとフレッシュな実力ある方が揃っていて、染谷さんや星野源さんとの対比も効いていました
茶川家の家族、特に杉本哲太さんと西田尚美さんも家庭のあたたかさや子供にとっての両親の普遍的な形を表しているようで身近に感じました

17才であろうと経験が無かろうと、技術や権力を持てば、暴走しうる危険性がある
自分の憎悪を、10才で亡くなった雪ちゃんがさもそう思っていたかのように語っていた真木君が怖かった
AIの雪ちゃんはあくまでデータからつくられたもので、本人じゃない、大人のいない世界を望んだのは雪ちゃんでなくて真木君でしょ?
あのまま続けていれば壊れていた、その言葉通りになっていた延でしょう

鷲田さんが真木君の方針を継いで、全ての人が幸福を感じられるような街へ変化していく3年後の姿が見られたのもよかったです
中盤からAI暴走の側面が強くて、AI駆使による政治のビジョンをもっと観たいなと思ったので…
実現は難しいかもしれないけど、現実にもいつかこんな時代が来るかもしれないと展望を持てるようでした
三日月

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