1/28からネトフリで独占配信された韓国ドラマ。やはり韓国産ゾンビ映画は凄い。『新感染』から確実に韓国ゾンビというプロットを確立させたに違いありません。今作は舞台が学校であるため、生徒の友人がゾンビ化していく様子が生々しく、感情を抉る仕上がりになっています。また、作品の世界でもコロナが広がっている模様で、感染症対策を政府がどうやっていくのかという描写も、やや皮肉もこめて描かれています。ラストのあたりはその究極論であり、現実世界でもこんなことが起こらないことを祈るばかりですね。また、従来のゾンビ映画では殺傷能力が高い武器が登場しますが、今作の舞台の大半が学校であるため学校にある道具を使いゾンビを薙ぎ倒していくというのが斬新で面白いです。ゾンビの疾走力は凄まじくパニックムービーとしては秀逸。メッセージ性もあるので4.5にしたかったのですが、他の方も言及している通り長いのです。12話に無理やり引き伸ばしている感じがあり、8話くらいでおさめれたのでは。また、これは仕方ないですし敢えて確信犯的にやってるのかもですが、噛まれてからの反応や展開がワンパターンすぎるということ。もう噛まれたらゾンビ化するので迅速に対応しないと、と鑑賞者は思うのですが作中の生徒たちにはそんなことできない。しかし、これは敢えて確信犯的にやっている可能性があります。なぜならその反応が普通だからです。目の前で友人や家族がゾンビ化したらすぐ殺せるのか、噛まれたらすぐ放棄できるのか。我々が見てきたゾンビ映画に出てくる軍人たちのあの即断こそが異様であり、この反応が普通なのだと。そこまで考えられて作られていたら大したものです。しかし、一鑑賞者としてはこれが多すぎるので頗るテンポが悪く感じてしまうのです。
ということで、もちろん良作でしたし、大きな不満は特にないものの、やや中弛みがしたかなということでこのスコア。しかし、夢中になりますので一見の価値はありでしょう。
