日本人全員が観るべきドラマでしょう。『FUKUSHIMA 50』の出来が良かったので、このドラマは流石に二番煎じかと思いきや、むしろ8話に渡りじっくり描いてくれているからより記憶に残りやすかったです。圧倒的な原発の恐ろしさ。別に霊やモンスターが出てくるわけでもないのに異常なほどの緊張感が終始漂っています。いつ爆発するかわからない状態。爆発すればチェルノブイリの10倍以上、関東と東北は壊滅して5000万人近くの人が避難しなければならなかった事実など、唖然となってしまいます。呑気にテレビで情報を得ている暇ではなかった。日本は壊滅の一歩を辿っていたのです。いや、被災者の方からしたら一生拭い切ることのできない出来事であるため、あの日少なくとも日本は壊滅したと言えます。だからこそ、あの日苦しんだ人々、そしてそれに立ち向かった人々の姿勢を忘れてはならないのだと思いました。確かに、事実に基づくといっても誇張はあるかもしれません。ただ、日本を救おうとしたのは紛れもない事実です。吉田所長をはじめ、原発の暴走を止めた英雄たちに敬意を表したいです。素晴らしいドラマを鑑賞できました。
