軍人版『ボーン』という食材を、『MI』×『ランボー』で味付けしたリベンジ・アクション！
めずらしく徹頭徹尾マジメなクリス・プラットと、バラエティに富むえげつない復讐が最大の魅力。
量・質ともにドラマとは思えないレベルのアクションを毎度ぶちかましながら、潜伏・潜入モノとしての現実味ある緊張感は地に足がついており、エンタメとシリアスを上手に同居させてます。
さすがアントワン・フークア。
とくに序盤の、PTSDか陰謀か夢か幻かと記憶が混濁する「ハッ」と感や「ゾッ」と感は絶妙。
早々と暴かれる全体像とか、頼もしすぎる味方とか、物語の推進力の面でドラマらしい都合が見え隠れしないでもないですが、しかし、ずっと満身創痍でずっと陰気臭いクリプラを観られただけでもう満足。
(ここ最近『ジュラワ』とか『ラブ&サンダー』とか、身の入ってない仕事が多かったので……。）
