きゅうげん

ツイン・ピークス シーズン2のきゅうげんのレビュー・感想・評価

ツイン・ピークス シーズン2(1990年製作のドラマ)
3.9
ローラ・パーマー殺人事件、混迷を極めるそれぞれの恋路、米国軍部のUFO探索、町をあげたミス・ツイン・ピークス熱、暗躍する狂気の元FBI捜査官と、森の摩訶不思議な謎の正体……!


待望のシーズン2ですが、オリジネーターである脚本のマーク・フロストと監督のデイヴィッド・リンチはそれぞれ映画制作で早くも戦線離脱。
そのため連続殺人事件が一応の決着をみせたのち、とくに後半戦のボンヤリ感は正直否めません。
ジェームズの放浪譚とかホーン産業の自然保護とか、オードリーの新たな恋とかヘイワード家の秘密とか、展開にとりとめが無さすぎてテレビドラマの悪い面が出ちゃった感じ。

リンチ監督は第3シーズンにも前向きだったらしいですが、風呂敷包みを急かされ尻切れトンボに。
せめてアンディ&ルーシーのふたりにはハッピーエンドを用意して欲しかった。修道院帰りのアニーとクーパー捜査官のカップルも、可愛らしく微笑ましかっただけに、残念。
(……にしても、急に登場したヘザー・グラハムにはビックリした……)

しかし、監督が再登板した最終回の終盤はまさしくリンチ・ワールドで大満足。
同じ年にパルムドール作品『ワイルド・アット・ハート』も撮ってるワケですから、やっぱりスゴイ!
映画版・第3シーズンもチェックしないと……!