このレビューはネタバレを含みます
冒頭からずっとお互いにメロメロなニックとチャーリーに魂が浄化された。魂が洗われていく音さえ聞こえた気がする。ニックの愛が深くて大きくて、もう、たまりません…
このまま全員永遠に幸せいっぱいでいてほしい。
若さゆえの衝動と怯懦を両手に持って、細い線の上で必死にバランスをとりながら好きな人を想うティーンたちの姿に、かつてティーンだった私の胸もいっぱい。全員まとめて抱きしめたい。
ベンはチャーリーにとても酷いことをしたけど、でも彼の行為をボロクソに糾弾することは私にはできないなと思う。私がもう大人だからだろうけど。自分にはない眩しい「善良さ」に惹かれて愚かな行いをしてしまったベン、どうか素敵な大人になってほしい。
メインキャラがここまで全員クィアなのも、かなりいまどき。
LGBTQ+を描く作品が多くなってきたとはいえ、いまだ性愛に至ることが幸せのゴールと描きがちな中、アセク・ノンセク系のキャラクターにもスポットライトが当たるのが嬉しかった。
