このレビューはネタバレを含みます
これはもう私がどうこう言っていい物語じゃないのかもしれない・・・すばらしいドラマだった。こんなに情緒かきみだされる作品っていままで出会ったことがない。
ヴィルが選びとった未来、そのための決断は10代の少年がくだすにはあまりに大きすぎるし重すぎた。好きな人と一緒にいたいだけなのに、その難しさに苦しむ姿が痛々しいし愛おしい。
「王子」ではなく「ヴィル」と恋をしているのに一挙手一投足が問題になってしまうシーモンの苦しみ、王室と国の未来をまるごと抱えながらシーモンを愛そうとするヴィルヘルムの葛藤。白日のもとに晒された閉鎖的な名門校の裏の顔。アウグストのしたことは許せないけど、根っからの悪人とは思えない。サラを思う彼の心は本当だったと信じたい。
全シーズン全話、すべての瞬間が素晴らしかった。ヴィルヘルムとシーモン、永遠に超幸せでいてくれ。