『あのこは貴族』の岨手由貴子がメイン監督、エピソード監督は沖田修一が務める。撮影は『ドライブ・マイ・カー』の四宮秀俊、脚本は同じく『ドライブ・マイ・カー』の大江崇充と岨手由貴子という、現代日本映画界最強の布陣が揃ったドラマ。
「ハロウィンの日に恋人が失踪した」というあらすじから、ミステリなのか？もしや『ゴーン・ガール』みたいな内容なのか？と思ったが、それは縦軸で、毎回、日常の出来事をユーモアを交えて描いた作品だった。阿部寛の演技は、「結婚できない男」の桑野。生きていれば、緩やかに人生は変化していく。最後にはそれに対する少しの寂しさと、それでも変わらないものがあった。
恋人Fの話も描かれ、そこは『あのこは貴族』だった。特に7話はモロにそう。30分という見やすさもあって、見てて落ち着くドラマだったな。
