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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のyassoonのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.0
うーん。面白かったけど、最後の16話は前編・後編に分けて焦らしてくれても良かった気がする。弟の登場をはじめ、展開が駆け足で進み過ぎてもったいなかった。

ウ・ヨンウ弁護士をはじめ、魅力的な登場人物ばかり。イ・ジュノ氏、実は昔ボランティアをやっていた時に問題があって…みたいな過去が露呈するのかと思ったら、シンプルに良い人でそこはホッとしたというか拍子抜けというか。腹黒策士もここからどんな意地悪や邪魔をしてくれるのかな?と期待(?)していたら案外まとも。春の日差しさんも後で居酒屋社長の良さに気付いて急にくっつくこともない。良い具合にこっちのシナリオの深読みを外してくれた。韓国のドラマや映画で闇な展開を待ってしまうのは悪い癖。

披露宴会場のスタッフ役のパンを買いに行かされる女性、どこかで観たな…と思ったら映画『ドライブ・マイ・カー』のユナ役のパク・ユリム!『Sweet Home』の悲しいお母さん役のイ・ボンリョンも市民弁護士的な良い役で出ていた。

法廷ドラマが好きだし、世の中には色々な人がいる(自閉症の度合いも含めて)し、その中で自分がどうあるべきか葛藤するのを見せてくるのは韓国ドラマの好きなところ。勉強させてもらってる。ウ・ヨンウ弁護士のいつもの自己紹介にどういう反応をするかで、相手の人間性を描写するやり方が上手いなと。全体的には自分がこれまで観てきた韓国現代ラブコメ・ドラマの定番展開(頑張る女性主人公、お金持ちの横暴と格差、スキャンダル、恋愛の同時進行とか)はありつつ、テーマには2022年なりのアップデートを確実に入れ込んでいるあたり、抜かりがない。

この感じだとシーズン2、全然出来そうだな。あえての若干の物足りない感、謎や疑問の残し加減と見た。

[印象に残ったエピソード]
3話:ペンスでいきます
5話:ドタバタvs腹黒策士
☆9話:笛吹き男(『いまを生きる』的な話)
11話:お塩君、胡椒ちゃん、しょうゆ弁護士
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