馮美梅

アイドルの馮美梅のレビュー・感想・評価

アイドル(2022年製作のドラマ)
3.6
東北の田舎から東京にやって来た少女が新宿にある「ムーランルージュ」というダンスホールでIdoll(アイドル)として成長していきながら、時節は戦争中、今日も笑顔で兵隊として戦地へ行く人たちを見送る日々。

彼女の名は「明日待子(本名:すがいとしこ)」
最初なんだかふざけた感のある名前だと思ったけれど、彼女を推す人たちにとってはとても希望のある名前だったんだなとドラマを見て感じました。

自分の歌や踊りを楽しみに見に来てくれる人たちを笑顔にすること、でもその笑顔は明日死んでいくかもしれない人たちの最後の笑顔だったかもしれない。そう思うととてつもなく切ない。

でも、最期のその瞬間、推しの笑顔や何気ない一言を思い出して幸せだと思えたとしたらそれは幸せな人生だったと思うし、苦しかったり、悲しかったり、憤ったりが最期の気持ちって悲しいし寂しい、人間いつ突然死ぬかもわからない、だから自分はいつ死んでもいいようになるべく心穏やかに楽しかったと思ってその時を迎えたいなと思うし、戦争で戦って死んでいった人たちも少しでもそう思っていたんだったらいいなとドラマを見て感じたし、笑顔を武器に戦った明日待子さんはじめ、芸を極めた人たちに感謝です。

終戦後、オーディションに来た女の子は美空和枝といっていたけど、のちの美空ひばりさんですね。
馮美梅

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