馮美梅

大河ドラマが生まれた日の馮美梅のレビュー・感想・評価

大河ドラマが生まれた日(2023年製作のドラマ)
3.5
大河ドラマがどんな風に始まったのか。
テレビドラマがまだ生放送だったころ、NHKでドラマでアシスタントディレクターをしていた山岡。

彼を中心に、突然大型時代劇ドラマを作ると局長から申し渡され、上司の楠田と出演者の選定など山あり谷ありの中作り上げていく。

特に山岡と佐田啓二さんの2人の関係性の部分と佐田啓二さんの俳優として、そして家庭人としてどんな人だったのかというエピソードがよかったです。局長役を佐田啓二さんの息子さんの中井貴一さんが演じているのも胸熱だったし、山岡さんが色々悩んでいるときにさりげなく自分がどういう気持ちで俳優という仕事をしてるのか、何のために俳優をしてるのかということを聞いて自分も影響を受けて仕事に対して徐々に真剣に向き合っていこうとする姿も良かったです。

今の時代とは違う、まだテレビドラマと映画、そして所属事務所によって色々決めごとがあって大変だった時代の中、長期的なドラマの撮影をやり切ってそれが何十年も続く大河ドラマとなっていく最初を知ることができたのは興味深かったです。
馮美梅

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