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ナルコの神のyassoonのレビュー・感想・評価

ナルコの神(2022年製作のドラマ)
3.8
韓国エンタメ界の「演技派の役者さん」達がこれだけ大勢集まれば、もう細かい粗はどうでもいい!ってなる(まぁ実話ベースのドラマなので…)。

ファン・ジョンミンのカメレオン俳優っぷり(いつもの「一見親切そう、だけど実は…」な役)、ハ・ジョンウの飄々としたカネ・マン演技と背負い投げで毎回乗り切る強引さ、パク・ヘスのやり過ぎ成金(毎回痰を吐くお仕事)とハマり過ぎなエージェント役、いつも困り顔のチョ・ウジンは何やっても好印象、要所要所で出てくるが特に本筋には絡まずただ怖いだけのイ・ボンリョン(あの女の子、その後お母さんと脱会して無事に暮らせてたらいいな…)と、ストーリーやアクションよりは役者さんを観て楽しんだ。

韓国と宗教(特にキリスト教から派生して個人が作った謎宗派)との関係がとても興味深い。それが韓国国内だけでなく、海外で力を持つ過程も面白そう。それだけ大勢の人が韓国人や中国人がビジネスや移民で海外へ出て行き、韓国人牧師の教会が精神的な拠り所としてだけではなく同じ民族同士の団結の場として機能した時代、という背景もありそうだけど。

韓国でも日本でも、ドラマや映画に出てくる(韓国人、日本人以外の)外国人のキャスティングって難しいんだろうな。俳優さんの選択肢が少ないのか、演技に違和感を感じるケースが多い。自然な感じで外国の人が登場する作品になかなかお目にかからない気がする…という印象論ですみません。
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