馮美梅

silentの馮美梅のレビュー・感想・評価

silent(2022年製作のドラマ)
4.2
高校時代に付き合っていた紬と想。そんな紬の事を好きなそうと同じサッカー部の友人の湊斗。

しかし、それから数年後、紬の隣には湊斗がいて、同棲するために家を探している。大学に入った直後に紬に一方的に「好きな人が出来た別れよう」と想からメール。それっきり。

内覧に行く途中、偶然にそうに再会する紬だけど、声をかけても反応がない。それを聞く湊斗。彼も友人や恩師に想の近況を尋ねるがなしのつぶて。

想は聴覚を失い、それまでの人間関係をすべて切って生活をしていた。
どうして、想は紬と別れたのか、それは少しずつ聴力を失っていくことを知り、話すことが好きな彼女と話すことが出来なくなる、彼女の声を聞けなくなる、好きな音楽も何もかも失ってしまう自分を知られたくなかったから。

想の耳の事を知らない紬は彼がなぜ無視するのかいきなり訳の分からない手話をすること、戸惑うばかり、湊斗は想が紬を自分に渡した本当の理由を知り、どうしたら紬にも想にも良い事なのか苦しんでいる。

耳が聞こえなくなるというテーマという事で、ドラマも凄く音や言葉を効果的に使っているなぁと。高校時代の2人は雪の朝は「静かだ」「(紬の声は)うるさい」とか現代の雨音で目が覚める早朝は「(雨音は)うるさい」メールよりも電話の方が好きだという紬。音を無くし無音の世界で生きる想。

再会することでこの三角関係がどうなっていくのか。
耳が聞こえなくても手話というのは知ってるといろ色便利なこともありますよ。コロナ禍なんてマスクして話せないこと多い時など手話を知っていれば言葉を発しなくても会話ができるしね。

障害があるからとかそういうのではなく、趣味でも手話など習うというのは良い事だと思います。手話指導をしている春尾正樹(風間俊介演じる)が凄く的を得ていることを言っていました。

想の今を知って紬と湊斗がどうなるか。
想にとっても色々現実と向き合っていかないといけなくなるだろうね。
馮美梅

馮美梅