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いちげきのkeecoliquoriceのネタバレレビュー・内容・結末

いちげき(2023年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

『真夜中の弥次さん喜多さん』
https://amp.natalie.mu/eiga/film/142686

を初めて観たときに、原作ありではありますが、前半は真剣なバカバカしさに笑ってたけど、だんだん重く暗くなっていき、
〝人は死ぬ〟〝人を殺すとはどういうことか〟という、なんとも説明しがたい複雑な心の持ちよう、イメージを映像にしているように感じ、みぞおちがソソソ…となったものでした。現代の私たちに実感できるような表現をしているというか。

「いちげき」悪くなかったけど、演出がもし別の人だったら…という思いがよぎってこの点数です。

役者さんたちは皆、魅力的でした!じろうさんは、昨年末に岩井秀人さんの企画「いきなり本読み」での様子に、凄い!と思ったところだったので、よけいに目がいきました。

*いきなり本読み、とは
呼ばれた役者さんたちは、何の台本を読むかも知らず、舞台上でいきなり役を振られ、どんな役かも分からず自分なりの考えで本読みをはじめ、その後、役を入れ替えたり(老若男女問わず)、岩井さんが演出を加えたりして、どんどんキャラが変化、できあがっていくさまを、観客は観るというものです。めちゃ面白いです!

https://www.ikinarihonyomi.com



さて、Filmarksで、いま起こってる戦争、ロシアの軍隊もこんなふうに未経験の若者を集めて送ってると思うといたたまれない気持ちになった、というようなレビューを見ましたが、私も、この時期にこれをつくることの意図はあるのではと思いました。〝人は死ぬ〟〝人を殺すとはどういうことか〟と。。

けっこうな数、宮藤官九郎さん作の舞台を観てますが、笑わせながら辛辣な意図を持っていますよね。それでも音楽の使い方にワクワクしたりしますが、松尾スズキさんのはもっと暗いと思う。必ず、生き別れ、異形・不具の人、みたいのが出てくるし。近年のは私、笑わせにくる場面ももう笑えなくなっています。
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