たまご

三体のたまごのネタバレレビュー・内容・結末

三体(2023年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

SFってまだ色んな描き方があるんだと。

地球以外の生命体とのコンタクトを取ることを試みて、それが成功して彼らが地球に400年後にやってくることになる。

最初は、その生命体(3体)は自分の惑星を捨てて地球で人間と共存することを考えていたが、人間が嘘をつく生き物であるということがわかり、共存は難しいので侵略するということになったという理解です。

400年後に人間よりもはるかに文明が発達している生命体が地球に来る。正直、自分が一般人だったら、まあいっかとなってしまうのではないだろうか。

400年後のことは、一部の有能で優れた人に対応してもらい、自分は自分で普通の生活を普通に過ごすのではないかと。

昔は優れた人間に憧れた。

優れた人間になり、優れた何かを残せれば。

でも、ここに出てくる優れた人たちは、そんな地球規模の課題に取り組まなければならず、悩み、戦い、命を落としたりしているのを見ていると、あー、優れていても困難を抱えて生きたりするものなのだと、改めて実感。

そう考えると自分の置かれた環境で、自分の持っているカードを使って、どう楽しく生きるべきか、なんて後ろ向きなのか、前向きなのかわからんことを真剣に考えてしまいました。

能力があると、その能力に見合った問題が出てくるもんなのですかね。そう考えると、それぞれの人生で取り扱うものの大小の違いはあれど、感じたり楽しんだり悩んだりすることはどんな人にも訪れる。フラクタル構造となっているのだと。

このドラマを見て、物語と関連するような何かを悩むことなく、自分勝手に色々なことを考えてみたりしてしまったが、まあそんなコンテンツ消費も悪くないでしょ。
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