#1話
野木亜紀子オリジナル脚本のドラマなんて、みんな待ってるのになんでWOWOW独占放送なんだよ!と思ってたけど…
なるほどこれは地上波じゃ無理だわ。いやカンテレならあるいは…だが、いや面白かった。映像やキャスト、音楽のクオリティも文句なし。
しかし蛇Tシャツの犯人はちょっと気になるな。なんか、いかにも沖縄裏社会のボスみたいな扱いで、フィクションめいた「巨悪」感があるのが…米軍基地問題というドキュメントテイストのテーマから少しズレてる気がするんだよな。エルピスみたいにドキュメント性とフィクション性を両立させる感じなのかな
#2話
「日米安全保障条約は日本国憲法より上」「(フェンスの中は)本土より近い外国」とかいうパワーワード
てか「アメジョ」も「ブラック女」も今のテレビじゃ言っちゃダメだよな?それをサブタイに持ってくるWOWOWと野木亜紀子、ロックすぎるぜ……
「私が言わなかったら何もつけずにピュッピュしてたでしょ」と「ヤリに来たと思ったのにヤラれた」も名言だし、「自分が誰だってどうだっていいんだけどさ、女なんだよな。自分が女ってことだけは、変えられないんだよなぁ」には涙が出たわ…
#5話(最終話)
これ、野木亜紀子の最高傑作なのでは?
地上波でやってないのがもったいないレベル。まぁ地上波じゃないからこそこれだけ好き放題やれたんだろうけど。
警察や解剖医みたいな正義に属してない主人公が好みなのもあるんだけど、やはり今作の良さは社会派ミステリーとしてのバランス感覚かと。
去年は #エルピス というめちゃ面白い社会派ドラマがあったが、こちらは結末に近づくに連れてエンタメ性が薄くなっていった。逆に、野木亜紀子の代表作であるアンナチュラルはめちゃエンタメ性高かったが、正直、社会的問題を感動ポルノのダシにしてるきらいはあった。
そういう意味で、今回はエンタメ性と社会派のバランスが見事だった。
一度目のどんでん返しは予想できたけど、このオチは予想できまい
どんでん返しが、ただ視聴者の予想をひっくり返すだけの趣向じゃなく、ミステリ的な上手さと、テーマである社会問題に直結しているのがお見事と言う他ない…