『OUT』や『ナオミとカナコ』、『彼女たちの犯罪』みたいなシスターフッド✕倒叙サスペンス大好き人間なので、あらすじからその香りを感じ取り、ずっと読みたかったやつ
ドラマの評判良さげ＆安定感のあるWOWOW制作ということで、ドラマ版を見た。
期待通り、凄い好きなタイプの話だった。
本筋のシスターフッド✕倒叙サスペンスのストーリーが面白いのはもちろんなんだけど、第1話の構成がとにかく素晴らしい。
作家が一日話を聞き、続きは次回に聞くというスタイルのが、ドラマの1話を見た視聴者と完全にシンクロしていて、否が応でも引き込まれてしまう
そしてこれはいわゆる、「信頼できない語り手」の"明示"的な語り口なわけで、どうしてもそこにミステリ的な期待をしてしまうわけだが……
最終話まで見て、そこだけが惜しかった。つまり、ちゃんとミステリ的な仕掛けはあるのだが、正直言って、想像の範囲内のどんでん返し。また、その理由も納得感が薄く、どんでん返しのための強引な仕掛けという感じがした
そんなわけで、ミステリとしてはちょっと期待外れだったのだが……本筋の（過去の）物語自体は期待通りのとてもいいシスターフッド・サスペンス・ストーリーだったので、むしろミステリ的な仕掛け（伏線）ナシで、変な先入観を持たずに、純粋なサスペンスとして見たかった。そうすれば、このような期待外れ感は受けずに満足していた気がする
（似たような構成のWOWOWミステリドラマの『坂の上の赤い屋根』では、とんでもないどんでん返しが待っていただけに）
キャストも凄く良かった
ヤンキー女の吉川愛、転落貴族の葵わかな、バッチリ。
橋本環奈は…ちょっとキャラ設定以上に美少女すぎる気はするものの、久々のシリアスな主演 に感動した。うーん、普通にいい演技するわ
これからも、コメディヒロインではない役をやってほしいものである……
