夏藤涼太

老害の人の夏藤涼太のレビュー・感想・評価

老害の人(2024年製作のドラマ)
4.0
#1話
この枠にしては話題になっていないが、面白かった。

主人公(伊東四朗)が老害な話なのかと思ったら、登場人物8割くらい老害。
個人的な印象は、「令和の渡鬼」。渡鬼の「鬼」は「女」のことだと言ってよいだろうが、令和における鬼とは、老人なのである。渡鬼同様、陰険な会話がドラマのほとんどを占めるものの、渡鬼よりテンポがかなりスローなのは、やはり令和が少子高齢化社会だからか
……で、よくよく考えたら原作者の内館牧子って橋田壽賀子の弟子じゃん!

#老害の人 2話
マスク外して説法始めるところクソ笑った。この不謹慎な笑い、やはり渡鬼感があるな…

しかし、老害も老害になりたくて老害になったわけではなく……それが全員に平等に訪れる老いであるのだから、まぁ難しい問題だ
ただここ数十年で、マイノリティだった高齢者がマジョリティになったのが、「老害」などという言葉を生み出すに至ったのだろうな
夏藤涼太

夏藤涼太