面白くも胸くそ悪いというか胸やけなドラマだった。ルッキズムについての突っ込みを期待して観てたら､ルッキズムなどこの拝金社会がひり出した格差問題の一部でしかないと突きつけるドラマだった。ふつーに素直に平穏でいる登場人物は子沢山貧乏一家以外一人もいない。20年前ならいややりすぎだろと笑って観たのかもしれないけど､今じゃ程度の差こそあれみーんな情緒的に狂ってるか経済的に不安定。そういう告発のドラマなのだろう。みーんなが関わる因子とは学校とスマホ(とスマホに打ち込み日々学校に関わる俺)。どっちも最強の格差洗脳装置。けどもう格差そのものが臨界点に達してる感。メルトダウンかシンギュラリティか戦争か知らんが､その日は近いと思う。どれにも備えようのない俺らはとりあえず横の人か猫に親切にしよう。横に誰もいない人は庭のオケラかアメンボかに優しくしよう。
