家族関係からしてフン詰まったみたいなこっちの社会から見ると、開かれた人間関係が別の惑星かってぐらい新鮮なドラマだった。制作総指揮のジョー・スワンバーグさんググってみたら、あのグレタ・ガーウィグを輩出したマンブルコアというインディ映画グループの中心人物とか。なるほど納得。みんな毎日読書してる感で、関係こじれてもきちっと話し合える知性の基盤がある感。享楽も愛情もその基盤なけりゃぐちゃぐちゃだ。スタンドアップコメディ会で溢れる笑いは日本の低脳お笑いとは天地の差。けどアメリカにも本など全く読まないというトランプや、聖書しか読まないキリスト教福音派の人達とかがいる。これ観たら「ケッ､気取りやがって！」「けがらわしい！」と非論理的な憎悪たぎらせそう。分断大国アメリカの片っぽ界隈だけを描いたドラマってことになる。絶対融和しそうにないこの二つの界隈。その深い亀裂からもうすぐクトゥルフが出てくる気がする。中学生から観て欲しいけどエロ場面多し。と言っとけば逆にこっそり観るはず。
