HidekiIshimoto

ベター・コール・ソウル シーズン6のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

5.0
『ブレイキング・バッド』は息もつかせぬシリーズだったけど、こっちのシリーズはスピンオフを超えて本編以上にのめり込みだった。本編に出てない人は死ぬ運命、がジワジワくるSWローグ・ワンみたいなラストシーズンだった。しかし脇役にすぎなかった人物をここまで掘り下げて見せられると、どんなドラマも焦点次第で誰もが主役になり得るんだと思わされる。と電車の中で打ちながらフト辺りの人々を眺めれば、俺が主役の俺人生ドラマの脇役といえる人々が座ってる。目の前の禿げ上がったオッちゃんにもキムのような愛する人がいるのかもしれない…足投げだして横に座るチャラ男のあんちゃんは明日にはヤクザに拉致されて埋められるのかもしれない…いや主役の俺だってひょんなことからムショ入りするのかもしれない…ああ皆がこの過酷な生存ドラマの主役なのだな…そんなことを思った。終盤で確信、ジミーは天才。何でもやり過ぎちゃう哀れな天才。現実もそっちの方が多い気がする。こんなドラマ作った人こそ天才。