今クールは夢中で観ているドラマがあり、本作は録画だけしておいて後回しだったが、やはり音楽物はいい、一度観始めたらほぼリアタイで観てしまった。
とはいえ、諸手を挙げて喜んではいない。天才肌の主人公にツンデレの指揮者といえば「のだめカンタービレ」と同じ、話の展開もベタだし、途中、スランプだからと団員に悪態をつく初音もやや突然すぎた。
一番残念なのは、団員のエピソードがしっかり描かれていたのに対し、主役の常葉の作り込みが弱いこと。特に終盤に向けての彼の動向には今までの流れから浮いており、イマイチキャラが安定しないまま終わった。
でも、皆で音を作り上げる、それだけで素敵なんだよね。
門脇麦、デビュー当時はその個性的な顔つきがやや苦手だったのだが、「ミステリと言う勿れ」で印象が一変。お陰ですんなりと受け入れられた。田中圭は「あな番」のような明るい(というかおバカ？褒めてます)キャラの印象なので、のだめの千秋バリなツンデレ指揮者はどうかと思ったが、やっぱりあまり合っていなかった気がする。キャストでダントツ嬉しかったのは坂東龍汰！！「ユニコーンに乗って」で見つけてお気に入りになった彼が出ていたのは嬉しかった。
