かえるのエリー

アンメット ある脳外科医の日記のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

4.0
旦那のイチオシドラマ。当初は見るものがありすぎて、録画だけして放置していた。2話は録画機器が録画に失敗するわ(結局あらすじだけネットで知る)、7話はミサイル騒ぎでラストが切れる(こちらはTverでリカバー)など、なかなか一筋縄ではいかなかったが、後半になればなるほど、夢中で見ていた。




以下ネタバレ感想




2人の空気感

映画「市子」で共演した杉咲と若葉。ほとんどドラマには出ない若葉を杉咲がゴリ押ししたそうで、うん、三瓶先生にしか見えないほどにどハマり。

敬語で話す。苗字で呼び合う。でも2人は婚約者。その魂での繋がりが最終話で語られる。付き合ってもない、出会って間もない、もう理屈ではなく、心が求めたんだよね。記憶がなくても心が忘れないほどに。

途中まではゲテモノ喰いの酒向など、悪者が際立っていた分、退場後はさらに2人へのスポットが。後半の三瓶先生はだいぶ泣き虫に(笑)

泣き虫と言えば、千葉雄大も目を潤わせているシーンが多く、役に入り込んでいると感じた。その他キャストも、まるで本当にミヤビの周りにいるかのような、あたたかいメンバーだった。

杉咲花といえば、ブレイクのキッカケはCOOKDOの食いっぷりの良さだった。それを意識したのか、やったら食べる、食べる、もっぐもぐ食べる。最後、同棲をした三瓶に、食の大事さを伝える伏線回収。しっかり朝ごはん食べて手術に臨む。井浦との結びにも安堵した。


余談

“ノーマンズランド”、聞いたことがある。。。そうだ、観たことないけど映画のタイトルだ。この言葉には大きく2つの意味があり、「軍事対立の中間の、いずれの勢力によっても統治されていない領域」と「手術でメスを入れてはならない箇所」とのことだそう。まさに前者は映画、後者は本作のこと。義父は脳腫瘍になり、その際に医者に「深くて手をつけられない」と言われたのは、まさにノーマンズランドだったんだな。映画は名作らしいのでいつか観てみたい。