クラリス

夕暮れに、手をつなぐのクラリスのレビュー・感想・評価

夕暮れに、手をつなぐ(2023年製作のドラマ)
3.8
私はかなり趣味嗜好が昭和寄りなので、このドラマ結構好きでした。

王道恋愛ドラマって、いかに“すれ違い“を上手く描くかみたいな所があると思うんですけど、そこはさすが北川悦吏子って感じの脚本。
令和のあるあるをちゃんと取り入れて、LINEの送信取り消し機能だったりスマホの充電切れだったりで、もどかしいすれ違いを完璧に盛り上げていました。


ただちょっとガッカリした点もあって。
最初広瀬すずは『婚約者と結婚するために上京してきた、夢も目標も学歴も仕事も何もない女の子』として出てきて、私と似てるなって思ったんです。さすがに学歴と仕事はありますが、好きな人と結婚するためなら何もかも捨てて身ひとつで見知らぬ土地に行けちゃう感じ?とか、その人に捨てられたらどうやって生きていけば良いのか分かんない〜みたいな自立出来てない感じとか。
現代の『女も己の力で生きるべし!!』みたいな風潮と真逆の女の子が出てきて、「あ、この子どうやってヒロインになっていくんだろう。この子の道の切り拓き方を見れば、私の道標になるかもしれない!」そんな期待感がありました。

…でも結局、広瀬すずには才能があったんですね。天才デザイナーとしての神から与えられた才能が。
「やっぱり恋愛脳で仕事の目標もないような人間は、シンデレラにはなれないかぁ〜」と思いました。残念でしたね。まぁドラマとしては面白い流れになったから良いんですが。


1話で印象的に登場したヨルシカの主題歌はとっても良かったですし、最後も綺麗にハッピーエンドだったので全体的には高評価です!
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