のんchan

リトビネンコ暗殺ののんchanのレビュー・感想・評価

リトビネンコ暗殺(2022年製作のドラマ)
4.5
ロシア🇷🇺のナワリヌイ氏死亡のニュースで心が痛んだ。
ドキュメンタリー『ナワリヌイ』 を観て感動し、この方こそがロシアのトップであって欲しいと願ったものだが、同時に必ず暗殺されると確信したようなドキュメンタリーだった。
ご冥福をお祈り致します🙏

ニュースを観て連動されたのがこの作品で、気になって観ようと思っていた矢先だった。
こちらはタイトル通り、ロシアの反体制活動家のアレクサンドル・リトビネンコ(44歳)が2006年11月に毒殺された事件を、事実に基づき丁寧に調査した上で制作された衝撃のノンフィクションドラマ。

尊い命がどのようにして失われたのか、その事件の詳細を克明に4話構成で纏めてある。
言い方が不適切ですが、息つく間もないほどの面白さで一気に観進めました。質の高い実録ドラマでした。

リトビネンコはソ連国家保安委員会(KGB)、ロシア連邦保安庁(FSB)の元職員だった。担当の仕事は当時FSB長官ウラジミール・プーチンが指名する人を暗殺することだった。
それに嫌気が差し、英国に亡命して反体制活動家・ライターとなっていた。


リトビネンコは2006年11月1日にロンドンの中心部にあるホテルで元KGB職員2名と接触していた。その夜、自宅で吐血し入院。集中治療室で「毒を盛られた」と主張し、ロンドン警視庁の担当が部屋で事情聴取を開始する。すると自分の身元を明かし「暗殺を支持したのはウラジミール・プーチンだ」と明かす。スピーディーに調査を進める中、なんと体内から猛毒の放射性物質"ポロニウム210"が大量に検出される。聴取がほんの数日で時間の足りない中、息を引き取ってしまう。

その後、ロンドン警視庁の苦戦する捜査、妻マリーナが夫の遺志を受け継ぎ、英国政府に対しロシアに強い姿勢で臨むよう訴えるまでを、無駄がなく分かり易く観易い作りになっている。

これは18年前の出来事。ほんの一例なのだろう。長い期間に世の中に出ていない同様の事件が沢山あるはず。

おそロシア🇷🇺
極悪非道のプーチン大統領は何度死んでも許されない。あの存在を失くすためには何が近道なんだろう。
のんchan

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