Finn

今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~のFinnのレビュー・感想・評価

5.0
大学病院の精神科へ転属してきた看護師のチョン・ダウン(パク・ボヨン)が、様々な患者や同僚に出会い、心を痛めながらも成長していく暖かい物語。
原題は『정신병동에도 아침이 와요(精神病棟にも朝がきます)』

兎にも角にも、本当に良く作られた作品でした。

ダウンを通して精神科がどういう場所なのかやそこで働く人たちの大変さが分かるし、患者一人一人のエピソードから精神的な病気について"視覚的に"学ぶことができるし、患者を支える家族や周りの人の目線でも考えることができる。
綺麗事だけじゃない面もきちんと描かれていて、だからこそ辛くもあるけど、でも最後には希望と暖かさを感じさせてくれて素晴らしかった。

私自身、かなり前に不安障害・パニック障害で短期間だけど薬を飲んでいたこともあるし、身近な人を自死で亡くしたサバイバーでもあるから、ダウン含めほぼ全てのキャラクターたちにすごく共感した。
そして、このドラマの中で説明されていることや看護師・医者の話す言葉は、実際に自分も言われたことのある言葉が多くて、ちゃんと監修された作品なんだなと感じた。
(原作は、自身も精神科の看護師だった作家によるウェブコミックとのこと。)

最近はメンタルケアや精神疾患への理解が少しずつ進んでいるような気がするけど、まだまだ恥ずかしいことっていう認識を持ってる人も多いと思う。
でも本当に、誰でも・どこでも・いつでもなる可能性があって、薬を飲んでいても上手く付き合って社会生活を続けることができるんだってことを、この作品でたくさんの人に知ってほしいです。

大好きなパク・ボヨンの出演作はハズレがなくてすごい!泣くお芝居がこんなに自然で上手い人はなかなかいないと思う。
看護師チームも先生たちも、みんな良い人たちで大好き。

ユチャン幸せになってね…!

自身と重ねて辛くなる人もいるかもしれないけど、毎回救われる言葉が必ず出てくるので最後まで観てほしいです。
再視聴して、次は1話毎に感想書きたいな。
Finn

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