まぐらいだあ

ラストマン-全盲の捜査官-のまぐらいだあのレビュー・感想・評価

ラストマン-全盲の捜査官-(2023年製作のドラマ)
3.5
全盲の捜査官というのがこの作品のポイントでそれが長所にも短所にもなっている。
とは言えど、福山雅治演じる皆見捜査官はそれなりにチートではあるけど。

全体的に、ミステリー作品としての及第点は達している。
毎話、バディとしてのコメディ要素が多くなっているが、その反面後半につれてミステリーの話もちょっと雑になってきている。しかしラストにはちゃんと驚きを用意しているし、つまらない要素も少ない。

ただ、福山雅治の演技が受け入れられるかの問題はある。アメリカから来たFBI捜査官という設定であるのに、完全にカタカナ英語を喋り、アメリカンチックなリアクションも取ってつけたような感じ。(まだ大谷翔平の方がアメリカン)
子供の頃にアメリカへ渡ったとはいえ、盲目の演技はできてもアメリカ人演技はぜんぜんだった。そこさえスルーできれば、全話ある程度違和感なく? 見れるのではないだろうか。
そして警察もそこそこ無能に描くことで皆見の有能さを突出させる手法もちょっといただけない。

サブプロットの舞話の事件が面白かっただけに、メインプロットの事件の真相があまりにおざなりというか、わざわざラスト2話分を使ってやるような話ではないし、ぜんぜん繋がっているようで繋がってない。
さらに主役の二人の出番がなくて、なんのための最終回だったのかと悔やまれる。
それだけに残念最終回だった。

それとは余談だが、ダイアログインザダークという暗闇での全盲体験があるが、そのラストマンとのコラボが合ったので体験してみたが、とても良かった。
それだけもラストマンの存在意義はあったといえる。