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虎に翼のaizvvのネタバレレビュー・内容・結末

虎に翼(2024年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

初めて朝ドラ追いかけてる。
題材に凄く惹かれて伊藤沙莉ですごく期待してた。1週目はすごく面白くて期待したままだった。
学校に入ってからあまり面白くなくなったな。家族のキャラが良かったからクラスメイトとかにあんまり愛着湧かなかった。桜井ユキは華族の衣装がめちゃくちゃ似合うなと思ったけど。
轟だけは好き。
家族はお父さんもお兄ちゃんも花江もみんなすごく良かった。石田ゆり子自体は好きだけど芝居は全然深みがなくて好きじゃ無い。母親役に綺麗どころ持ってくる必要ないと思うし見た目より芝居の上手さで起用してほしかった。

なんか、、全体的に脚本は凄く練られて緻密に考えて作られていると思うしそれなりに面白いとは思うんだけど、軽い印象を受ける。上手く言語化できないけど深みを感じない。比喩だけど色んな経験や想像力もあるのだろうけどそれよりもテクニックが多いような。だからこそ脚本が上手く出来てるなと思えるところもあるんだけど。
若い脚本家なんだろうなという印象。
良く出来た脚本、上手いカラクリ伏線回収
に務めて作ったのかなと思ってしまう。それより人物描写を深く深く積み上げた先にそういう回収が結果としてあった方が見応えがある気がする。
物凄く下調べをして伝えたい事があって、綿密に考えられている脚本なんだろうけど、ここで誰々にこう言わせたい、だからこの人にここでこういう動きをさせてっていうメッセージ性ありきの脚本に見える。それがとてもうまく計算して上手に作られているからあまり違和感は感じづらいのかもしれないけど、まず人物描写の固い土台があってその人たちを描く流れにメッセージを乗せる程度じゃないと薄っぺらく感じる。
重要なメッセージ性がある作品はむしろ好きだけどそこが土台だとエンタメとしてはあまり好みじゃない。それならフィクションが入らないドキュメンタリーや新聞などニュースの方が適しているし。
人物描写も決して軽いとは思わないけど、やっぱりメッセージやテクニックが全面に出たフィクション作品は好きじゃないな。多少は良いけど、毎日見てるとだんだん辟易してきちゃう。とはいえ、他の民法でやってる今クールの大抵のドラマよりは全然見ていようとは思うけど。
普通に面白いし好きな役もいるけどあまりにも脚本が絶賛されていてそこには少し違和感。


それとやっぱり実在の人物をモデルにするのは中々難しいなと感じた。
寅子が社会的信頼のために優三さんと結婚する事を決めたのも実際は全然違うようだし、お父さんの最後の情けなさも史実とは違うかもしれない。
勿論モデルなだけでフィクションだし脚色もあるしだからこそドラマとして面白くなるとは思うけど、ちょっと残念だしこういう時にそのモデルの人たちへのリスペクトについて考えてしまう。

ただ、最初の方からただの道端の通行人の演出とか司法の細かい演出まで凄くこだわられているのは良いなーと思った。

第9週はまとめて見てほぼ泣き通しで凄く感情は揺れたけど、ほとんど仲野太賀で泣いた。脚本も演出よりも仲野太賀の演技で、優三と「俺には分かる!」のお兄ちゃんを思い出して泣いた。花江ちゃんの芝居も凄く良かった。それと、やっぱり戦争題材なこと。どんな脚本でもきつい。
今までは過去の知っておかなければいけない事柄として見ていたものが、今の世界情勢で見ていると他人事ではないとして見てしまう。
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