ザ・コレクターズの加藤さんのおすすめということで視聴。70年代のミュージックシーンの空気感を再現し、数々の「バンドあるある」をこれでもかと描いたドラマ。面白かった!
男女ツインボーカルが好きなので、フリートウッド・マックやレディ・アンテベラムなどを彷彿とする楽曲は最高でしたね。ライリー・キーオの歌唱力はすばらしい。
ドラマとしては、デイジーがバンドに加入して素晴らしいハーモニーが披露される第3話と、人気絶頂の中でバンドが空中分解する最終話で大きな盛り上がりを見せます。とりわけ最終話が凄まじい。みんなメンタルもフィジカルもボロボロで(ドラマーは除く)、バンドを続けるのは誰が見ても無理という状況まで追い込まれていく。
そしてドラマのラストでは、ある人物の死をきっかけにした2人の関係の再生を描いて、ドラマの幕が降りる。見事なエンディングです。
それにしても、フロントマンの2人の性格の悪さは筆舌に尽くしがたい。互いが最高の音楽パートナーであることわかってるのに…。それに引き換え、ビリーの妻カミラ(カミラ・モローネ)の聖女ぶりは神々しかった。