midnightシリーズ３作品目！

このケミほんまに最強なんよ…

この2人の初共演作品「A Tale of Thousand Stars」も同じ雰囲気で少し既視感はありましたが、そんなことどうでも良くなるくらい素晴らしい作品でした。

中華街の煌びやかでありながら落ち着きのある風景が夜の雰囲気にマッチしていて、ずっと見ていたくなる、まさに美しい作品です。

家族という存在の大きさ、人を愛することの儚さと喜び、迷いを描いていて、BLという括りではなくヒューマンストーリーにもっていったのが見事だった。
　
私は特にサブストーリーが好き。
聴覚障害のある青年と進路のことや自身が同性愛者だということに思い悩む青年の間に生まれる恋。これ以上ないくらい純粋で素直で愛おしいラブストーリーに、思わず感動してしまいます。

多分これは間違いないのでぜひ見てほしい。

観た人の心を月の光で優しく照らしてくれるかのような、心地良い作品です。胸がギュッと締め付けられるシーンもあるけれど、それを上回る優しさで包み込んでくれる。

貧困、仕事、同性愛、妊娠、家族、死、過去

辛くなったら立ち止まって良い。自分のやりたい事をやりたいと言って良い。愛してる人に愛を伝えて良い。当たり前の事ですが、それが難しいよね。

分からなくても理解したい、寄り添いたい。

単なる同性愛を取り扱った作品ではなく、人生を描いた作品です。同性愛を描くのに激しい性交や接吻は必要ありません。

本当の家とは場所ではなく人です。どこに住むかより、誰と一緒に居るか。

一気に観てしまうのが勿体無くて、一話ずつゆっくりと咀嚼しながら観ました。この先、ふと思い出しては彼らに会いたくなると思います。その時はカオマンガイを食べながら、この作品を観るでしょう。

もし良かったら観てみてね。

一貫して「愛」と「自分の幸せを追い求めること」について描いていたのが優しくも時として残酷で、Aof監督の作品は沁みるなと改めてしみじみ思う。
どの登場人物も魅力的だったのだけど、LiMing(Fourth)の心の揺れ動きの描写が繊細で、どの表情もどの感情も惹き込まれる強さがあった。そしてKaipa(Khaotung)とAlan(First)も。Fordの歌う”พรุ่งนี้”良い歌…