なつかし二番館

よくおごってくれる綺麗なお姉さんのなつかし二番館のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

2019年にgyaoでしてたときは,半ばで挫折。今回Abemaの一挙放送で倍速再生交えつつようやく全話見た。
思いつくまま感想。
全体にテンポ遅くて長い。最近のドラマなんだから,各話ごとに展開が欲しい。
シーンが無駄に長尺。回想の表現とはいえ,たくさんの長いシーンの繰り返し。
会話は内容は脚本家が洗練したあとがうかがえ,できすぎ観さえある。会話のテンポがドラマでありえない,リアルに長時間。
内容は,最後に逃げとか違和感がある人がいるようであるが,むしろ,縁もここまでだったと思った,というジナ。昔の電話の自己録を発見して探し回るジュナ。これはすごく自然で,むしろ,済州島で再会してというのが韓ドラにありがちな「無理矢理ハッピーエンド」を感じた。
グローバル化で労働が追い詰められるなか,門地,血縁のコネ社会。まだ若い、そして劇中でも言われるようにたいした家でもないのに,家にこだわる親。世界から20年は遅れているハラスメント防止。等々,韓国独自のシビアな問題が背後にあるが,翻って日本はといえば,いったん不祥事が起これば,本人責任であるにもかかわらず,無関係の学校や親を引きずり出そうとする別の集団主義があるわけで,そういうことも考えながら見た。
編集されていたのでオリジナルにあるはずの最後の提供のクレジットが見えてないのだが,舞台になっているコーヒーチェーン店は,韓ドラの常識からすると,スポンサーのはずで,名前を変えてもあそこかと判るから,と,変えていたら普通の企業。本当の店で名前もそのまま撮影すると,店の名前とロゴは大いに注目されるとはいえ,視聴者に本当に劇中のような問題企業なんじゃないかと思われるリスクをあえて冒して,実名のまま使ってもらったとすれば,尊敬すべきスポンサーだと思う。