ジョニーデップとアンバーハードの裁判を追ったドキュメンタリー。
「ネット公開された民事裁判」ということが押し出されたドキュメンタリーで、裁判所内だけでなく、世論がこの判決へと導いたという描き方がされている。世論によりバイアスがかかった裁判であったことは間違いないと思うが、実際の所どれほど判決に影響したのかはイマイチよく分からない。デップVSハードの裁判を取り上げてはいるものの実際にはSNSの絡んだ世論の動きによる裁判の影響についてのドキュメンタリーだった。
事実としてジョニーデップ側が勝訴し、世界へ公開したことがパフォーマンスとなりデップ側に有利に働いたことは確かだろう。
#MeTooムーブメント、有害な男性性などが強く騒がられる世界情勢で男性のDV被害が認められた事例としても世の活動家たちには影響を与えた裁判だったと思う。
活動家フェミニストや右翼男性などわかりやすいライン引きでの善悪ではなく、本当に苦しんでいる人たちが救われるような判例であることを願うばかり。
