田中相のコミックが原作
これはいい。好き。録画保存確定。
上質なfolklore(フォークロア)ドラマ。とても静かで上品です。
〝天狗〟は民俗学とか伝承とかではお馴染みですが、これをドラマに持ってくるとさて?と、懐疑的でした。苦手なファンタジーになっちゃうとヤダなぁと思ってましたが心配なかった〜。
隠遁生活という名のスローライフをメインに奥ゆかしく暮らす天狗の末裔たちを描き、その存在は村の人々同様とても自然に感じられました。
天狗の末裔である基(駒木根葵太)に〝天狗の羽根〟が生えているのを見た時、妙に納得というか自然に受け入れられたというか、イヤじゃなかったもんなぁ。(ドラマ『ワンルームエンジェル』の天使の羽よりもかなり上品な仕上りです。)
天狗の子は14の歳に一番血が濃くなる。だからその1年間だけ隠遁する。その間不思議と犬の言葉がわかったり、羽根が生えたりする事もある。でも15歳を過ぎたら皆ただの人間に。基は超レアケースの先祖返り。詳しくは第2話で。
ストーリーは天狗の末裔である少年オン(越山敬達)の14歳になった1年間の成長譚であり、その兄である基の静かにも確固たる天狗としての覚悟を見せるものでした。
同じ末裔の有意(塩野瑛久)がナイスなサポートしてくれます。
と同時に、畑で採れた野菜をメインとした数々の美味しそうな料理は目の保養にもなりました。
ちょっと試してみたくなるような物も数品。
最終話では泣いちゃったな。
寂しくなっちゃってw
脚本に岨手由貴子、天野千尋ら
主演の駒木根葵太は落ち着いた雰囲気がとても素敵(同時期にBSテレ東『たそがれ優作』にも出てるけど真逆のキャラで驚く)塩野瑛久が珍しくチャラくない(同時期『ブラックファミリア〜新堂家の復讐』ではゲスい議員役w)
14歳でオーディションを勝ち抜いた越山敬達は大注目株!
むぎ役ホワイトシェパードのスピカがこれまた精悍かつ上品な感じでとても良い!(吹き替えの東京03の角ちゃんもGJ!)
折坂悠太「人人」もいい唄だ〜
そして劇伴のスチールギターが最高にマッチしていてたまらん。
(VaVa、でいいのかな?)
そしてこんなところにも、
特殊造型・百武朋!
第1話 「梅とハーブ」
脚本 岨手由貴子 監督 長島翔
第2話 「米と山女魚」
脚本 山田能龍 監督 長島翔
第3話 「かぼすと夏白菜」
脚本 天野千尋 監督下田彦太
第4話 「枝豆とトウモロコシ」
脚本 熊本浩武 監督 川井隼人
第5話 「きのこと栗」
脚本 ナラミハル 監督 林田浩川
第6話 「ももと里芋」
脚本 岨手由貴子 監督 下田彦太
第7話 「豚と鶏」
脚本 熊本浩武 監督 林田浩川
第8話 「塩鮭と春野菜」
脚本 天野千尋 監督 川井隼人
第9話 「サワーチェリーとコンビーフ」
脚本 山田能龍 監督 長島翔
最終話 「村の恵みとオンの野菜」
脚本 岨手由貴子 監督 長島翔