田舎町のスーパーで働く捻木深愛(齊藤京子)は、毒親である母・捻木美幸(筒井真理子)に抑圧されながら育ったため自己肯定感が低く、自分には何の取り柄もないから、せめて人には優しくしたいという思いで、日々、一生懸命働いていた。そんな深愛には、スーパーで働くことに楽しみが…スーパーの店長・那須川夏生(吉沢悠)と不倫関係にあったのだ。ある日、仕事の後にいつものようにラブホテルで一緒に過ごしていると、那須川から突然、ピアスをプレゼントされる。ピアスを開けていない深愛だったが、嬉しさのあまり帰宅後、自分でこっそりピアスを開ける。後日、そのことを知った那須川は戸惑っているようだったが、その直後、那須川から食事に誘われる。深愛は、初めて那須川と外でデートできることを喜ぶが…そこで突然、那須川から別れを告げられてしまう。理由は、妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)が病気を患ってしまったからで、深愛のせいではないというが、ショックを受ける深愛の耳にはそんな那須川の言葉は入らない。 それ以来、スーパーで那須川は深愛を避けるようにシフトをずらし、深愛が電話をしても留守電で話すこともできない。「私の何がダメだったんだろう」…ずっと考え続けていた深愛は、ある答えにたどり着く。「私は、やっぱり…店長と幸せになりたい」。やがて、そのまっすぐで純粋な深愛の思いが、ひとつの家庭を泥濘へと引きずり込むことに――!
自分が頑張って那須川夏生(吉沢悠)を苦しめているものを取り払ってあげたら、幸せになれるはず――その思いで動き始めた捻木深愛(齊藤京子)は、まずは那須川の状況を知るために日々、那須川のマンションへ通い、物陰からそっと見守り始める。その先には、那須川と自分の幸せな結婚生活まで待っていると思い込み、2人の間に生まれる子どもの名前まで考えるなど、叶わぬ妄想に思いを馳せては幸せを感じていた。 一方で、別れを告げられて以降、那須川にはスーパーでのシフトをずらされ直接会うことができていなかった。そこで、深愛はバイトの休みの日に買い物へ来たふりをしてスーパーを訪ねることに。深愛の姿を見た那須川は最初こそ慌てた様子を見せるが、その後、深愛を誘って車を走らせる。そこで那須川は深愛に別れを告げたことを謝り、病を患った妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)のことで大変だからという理由で、嫌いになったわけじゃないと今の気持ちを伝える。さらに、「やっぱり深愛ちゃんがいないと、ダメだ…」と言葉を重ね、深愛は那須川が自分と同じ思いを抱いているのだと確信する。このことをきっかけに、那須川への思いがさらに高まった深愛は、ふみこの病気が良くなれば自分たちの関係が元に戻ると考え、ある行動に出ることに…!
那須川夏生(吉沢悠)の妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)の病を良くするためにどうすればいいか考えた捻木深愛(齊藤京子)は、自分の連絡先と共に「こころの悩み相談」と書いた自作のチラシを作って、毎日、那須川の家のポストに投函することに。ふみこの悩みを聞くことで、自分が解決してあげられるかもしれないと思ったからだ。ところがその矢先、スーパーのアルバイト中に同僚が、那須川が病のふみこを支えて仲睦まじい様子だったという噂話を聞いた深愛は、わかってはいてもショックを受ける。ぼんやり考えながら歩いていると、気づけば深愛はふみこが通っているクリニックの前に立っていた。そんな深愛に追い打ちをかけるように、偶然クリニックから出てくる那須川とふみこの姿を目撃してしまい、2人の絆の深さに自分が入る余地がないことを思い知らされる。打ちのめされた深愛はそれ以来どんどんやつれていき、那須川の顔を見るのも辛くなって、スーパーを辞めることに。それから1週間経った頃、会って話がしたいと那須川に呼び出された深愛は、話もせずに辞めたのはよくないと思い会うことに。すると那須川から思いもかけずある言葉を伝えられ、深愛の心はみるみる晴れていく。「やっぱり助けなきゃ、私が」――そう改めて決意した深愛は、クリニックに通うふみこのもとへ向かい…! 一方、つきまとう尾崎ちふゆ(原菜乃華)を拒絶し、好きな人がいることも伝えた那須川ハルキ(櫻井海音)だったが、ちふゆの行動は留まるどころかエスカレートし始める。ちふゆから狂ったように電話やメッセージの連絡攻撃が鳴り止まず、追い詰められるハルキは、深愛に会いたい思いを募らせていく。そんな中、ある晩ハルキが街をさまよっていると、偶然、深愛の姿を見かける。ようやく会えた喜びを感じたのもつかの間、衝撃の光景が待ち受け…!
存在もしない悩み相談の団体を名乗って、那須川ふみこ(戸田菜穂)に接触した捻木深愛(齊藤京子)。その数日後、ついにふみこからメールが届く。以来、ふみこは毎日メールをしてくるようになり、深愛はそれでふみこが元気になるならと、一生懸命に返信する。同時に、図書館に行ってはふみこの病に関する本を読み漁って勉強を始める。そして、那須川夏生(吉沢悠)と築く幸せな未来が近づいてきているようで、深愛は充実した気持ちに包まれる。 ふみこが少しずつ深愛に心を開き始めた頃、ふみこからトイレが詰まって困っているという電話が入り、駆けつけた深愛は初めて那須川の家に入れることに胸が高まる。事前に調べていた方法を見様見真似で駆使し、なんとかトイレを直した深愛は、この一件でますますふみこの信頼を得ただけでなく、ふみこの気持ちもどんどん前向きになっていく。そんな中、深愛から偶然ふみこから依頼を受けて個別にカウンセリングを行っていると聞かされた那須川は、最初こそ動揺するも、妻の体調が良くなってきていることに気づき、深愛に感謝する。 一方、深愛が那須川とキスしている場面を目撃してしまった那須川ハルキ(櫻井海音)は、那須川に浮気の事実を確認するが、シラを切られてしまう。そんなある日、深愛はふみこから夫と息子を紹介したいと自宅での食事会に誘われ…!ついに、一家が揃う那須川家へ深愛が足を踏み入れることに――!「泥濘の食卓」の幕が開けるのであった。
那須川夏生(吉沢悠)の一家が揃う食事会に招かれた捻木深愛(齊藤京子)――ついに地獄の食卓が始まる。楽しそうにはしゃぐ妻の那須川ふみこ(戸田菜穂)と普段通り振る舞う那須川、その向かいには息子の那須川ハルキ(櫻井海音)…家族が揃った食卓の温かさに深愛は感動する。しかし、その横でハルキは、平然とした態度を見せる父には殺意を覚えていて…。食事会を終え、ふみこが那須川に深愛を車で家まで送るよう言うが、ハルキはそれを遮って強引に深愛を送ると宣言。その道中、ハルキは深愛と那須川がキスしているところを見たことを伝え、深愛は父に騙されていると訴える。戸惑う深愛は、とりあえず連絡先を交換してその場を去るが…。 一方、ハルキから好きな人がいると言われて以来、電話もメッセージも無視され続けていた尾崎ちふゆ(原菜乃華)。相手が誰なのか気が気でなく取り乱す中、ハルキのマンションを監視していると、深愛が出てきて那須川の車に乗る場面を目撃。その親しげな様子に不倫を疑うちふゆは、以来、面白がってハルキのマンションに通う深愛の動向を監視し始める。そんなある日、マンションから出てきた深愛が帰宅したハルキと遭遇する様子が目に飛び込んでくる。その場を去る深愛の背中をいつまでも見つめるハルキの姿に、ハルキが思いを寄せる人物は深愛ではと直感したちふゆは嫉妬に震え、ついに行動に出る。後日、再びマンションから深愛が帰ろうと歩いていると、突然目の前にちふゆが現れ――!
襲いかかってくる尾崎ちふゆ(原菜乃華)から捻木深愛(齊藤京子)を守るため、那須川ハルキ(櫻井海音)はちふゆを突き飛ばし、ちふゆは階段を転がり落ちてしまう。連絡を受け慌てて病院に駆けつけた那須川夏生(吉沢悠)に、ハルキは帰れと言うだけで何も事情を語らず…。そんな中、頭に包帯、腕にギブスをしたちふゆが診察室から出てきて、自分が勝手に転んだだけだと明るく伝える。そんな3人の元へ、飲み物を買いに行っていた深愛が戻ってきて、那須川は驚く。深愛、那須川、ハルキの気まずい空気を感じたちふゆは、那須川と深愛が不倫していること、ハルキがそれを知りながら深愛を好きなことを確信。面白がって、深愛とハルキが2人で逃げようかと話していたのを自分が止めたと、那須川に言い出し、3人は凍り付く。 帰宅した深愛はハルキとのことを思い返し、ハルキが本気で自分と逃げようと訴えてきたことに戸惑い、混乱していた。なんで、私なんかと…? 一方、那須川も深愛のことを考えながら、深愛の純粋さに怖さを感じる。同時に、自分のある過去を思い出し…実は、那須川はある秘密を抱えていた。 そんなある日、またしてもハルキのマンションにちふゆが押しかけてくる。部屋を閉め切ったまま、ちふゆの呼びかけにも答えずに怯えるハルキだったが、やがてちふゆの声色が変わり、「腕、痛い。早く開けて」と怪我させたことで脅すかのように命令口調になる。諦めてちふゆを部屋に入れたハルキは、この時から、ちふゆの抜け出せない地獄へと引きずり込まれていくことに――!
尾崎ちふゆ(原菜乃華)と一緒にいる那須川ハルキ(櫻井海音)に遭遇した捻木深愛(齊藤京子)は、ハルキの様子がおかしかったことが気になり、ちょうど夜勤で母・捻木美幸(筒井真理子)が不在にしていた自宅へ誘う。ハルキから、これまでちふゆとの間に何があったかを聞いた深愛はハルキに「私はハルキくんの味方だよ」と寄り添いながらも、内心はハルキを思うちふゆの気持ちにも共感していた…。 ハルキが泊って帰った後、美幸にバレないように深愛が慌てて部屋を片付けていたところ美幸が帰宅。掃除しようと思っていると伝える深愛に、美幸はついでに使っていない着物の処分を頼む。それは、かつて義理の母が使っていた着物で、美幸にとって辛い過去を思い起こさせるものだった――。まだ深愛が幼かった頃、夫の捻木正数(岩崎う大)の家族とこの家で暮らしていた美幸はこき使われ、皆と一緒に食卓を囲むこともなかった。そんな中、家族に反発していた正数の妹・あかり(ヒコロヒー)が義父(モト冬樹)と大ゲンカし、家を出ることを決意。唯一、美幸の状況を理解するあかりだったが、そのあかりから最後に言われたあるひと言が心に引っかかっていた。 一方、スーパーではある噂で持ちきりだった。実は従業員たちが深愛と那須川夏生(吉沢悠)が一緒にいるところを目撃していたのだ。那須川は誤魔化すが…。 後日、相変わらずちふゆから逃れられない地獄の日々が続くハルキは、体調不良をちふゆに伝えると、無理やり保健室に連れていかれる。ハルキがベッドに横になるとちふゆも入ってきて、ハルキを脅したかと思った次の瞬間、ハルキの顔を掴んで…! その場を逃げ出したハルキは、助けを求めて再び深愛の自宅へと向かう。突然のハルキの訪問に戸惑う深愛だったが、ずぶ濡れのハルキを放っておけずタオルで拭いてあげていると、そこへ美幸が帰ってきて…!
捻木深愛(齊藤京子)から母・捻木美幸(筒井真理子)を幸せにしたいという強い思いを聞いた那須川ハルキ(櫻井海音)は、深愛へのより一層の思いが溢れ、父・那須川夏生(吉沢悠)と別れて欲しいと告げる。帰宅後、ハルキは那須川に不倫していることを詰め寄ると、那須川は開き直るうえに、ハルキを見下すように笑って深愛のことが好きなのか聞いてくる。ハルキは、そんな那須川に何も言い返せない自分に悔しさが込み上げ…。 一方、美幸が不在にする中、深愛のもとへ叔母のあかり(ヒコロヒー)が訪ねてくる。深愛が幼い頃に家を出て以来、深愛のことをずっと気にかけてきたあかりに、彼氏がいることを打ち明けた深愛は、一緒に喜んでくれることに嬉しさを感じる。さらに、深愛が美幸のことを案じていると、あかりからある言葉をかけられ、深愛の胸に強く響く。そんな2人が楽しい時間を過ごしている中、すぐ近くでは立ち尽くす人が――なんと帰宅していた美幸がそばで2人の会話を聞いていたのだ! そんなことに全く気づかない深愛は、那須川とのデートに喜々として出かける。美容師のあかりにメイクや髪の毛のセットをしてもらった深愛は、嬉しさにドキドキしながら那須川に会うが、那須川はそれに気づきもせず、スーパーの従業員たちに不倫がバレてしまったかもしれないと動揺するばかり。まるで那須川は暗に深愛から別れを切り出すことを待っているようで…。そんな中、那須川に、ハルキが家に帰ってこないと取り乱した那須川ふみこ(戸田菜穂)から連絡が入り…!
ついに那須川夏生(吉沢悠)の存在を捻木美幸(筒井真理子)に白状した捻木深愛(齊藤京子)は、どんな人か確かめると言う美幸に無理やりスーパーに連れ出される。深愛が恐怖に震える中、名札を見て那須川を見つけ出した美幸は、明らかに大きく年の離れた那須川に愕然。挨拶だけしてその場を去る美幸だったが、自宅に戻ると「私は許さない」と告げ、深愛を部屋に閉じ込める。 スーパーでの深愛と美幸のただならぬ様子に心配になった那須川は、深愛にメッセージを送るが一向に既読にならず…。疲れ果てて帰宅した那須川に追い打ちをかけるように、深愛と那須川の不倫を知った那須川ふみこ(戸田菜穂)から、那須川ハルキ(櫻井海音)を連れて家を出ていくと告げられ、那須川は狼狽する。 一方、尾崎ちふゆ(原菜乃華)は、学校でクラスメイトの様子がどこかいつもと違うことに違和感を覚える。さらに、突然、担任教師に呼び出され、以前レイプ未遂事件があった那須川ハルキとのことを聞かれる。ちふゆは笑顔で大丈夫だと伝えて去っていくが、その直後、実はハルキも担任に呼び出されており…! 美幸の監視が以前にも増して厳しくなった深愛は、外出することも許されず、家にこもる毎日を送る。そんな中、ふみこから「久しぶりに、一緒にご飯を作らない?」というメッセージが送られてくる。家を出ていこうとする深愛を、美幸はわめきながら制止するが、それを振り切って深愛はふみこが待つ那須川のマンションへ。ふみこはまるで何事もなかったかのように深愛を迎え入れ、これまで通り一緒にご飯を作るが、その料理が食卓に並んだ時、那須川、ハルキ、そして押しかけてきたちふゆも加わって、戦慄の《最後の晩餐》が幕を開ける――!
斉藤京子が演じる深愛は、冴えない&地味で、でも、従順(依存?まっすぐ?)で盲目でどこか可愛らしいところがあって、いかにも不倫の相手になりそう…というのは偏見かな〜?
全体的には独特の雰囲気があって面…
パラサイト不倫だっけ?旦那さんだけでなく、奥さんや息子さんにも近寄るって怖いって思ってたけど、最終的に奥さんも深愛に感謝してたし、鬱から立ち直っててある意味店長一家を再生させたのかも。息子は深愛しか…
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