アコギな手口で製薬会社の頂点に登りつめたロデリックとマデライン兄妹。後継者が次々と変死する事件が起こり、一代で築き上げたアッシャー帝国が崩壊する様を描く。
原作はポーの短編なんだけど、うーん…生き埋めや錯乱など、原作で書かれたゴシックホラーの要素はちゃんとあるけど、シンプルな短編を無理やり引き伸ばした感があって、ちょっと苦しい。
誰がロデリックとマデラインを貶めているのか、彼らがどんな罪を犯したのか、何のために呪いを行使しているのか、情報開示のタイミングが遅すぎる。あまりに遅すぎて、原因を探るミステリーがおざなりになってしまった。毎日1話ずつ観てると、だんだんなんの話だったかわからなくなってくる。ホラー描写が悪くないだけにもったいない。
過去を振り返るシークエンスを編集し直すだけでもっとおもしろくなると思うんだけどなあ。
やはりホーンティング・オブ・ヒルハウスのおもしろさには及ばない。
2話目の廃工場の秘密パーティが最高。