かりんとう

侵入者たちの晩餐のかりんとうのレビュー・感想・評価

侵入者たちの晩餐(2024年製作のドラマ)
3.9
バカリズム節炸裂!
彼の脚本は進化し続ける。

バカリズム作品は誰も不幸にならないのに全く嫌味がないところが大好きだ。
全作品に通して言えることだが「会話劇」の巧妙さが最高。
会話劇に関してここまで楽しませてくれる脚本家は他に思いつかない。
(【殺意の道程】なんて特に)

白石麻衣の演技は初めて見たけれど、「芸能界の風下からのし上がった自分大好き女経営者」が見事にハマっていた。
いい意味で地味顔の平岩紙とのコントラストが妙にリアルで、あーこういう経営者と従業員の不満てあるよね~と思わずにいられない。
バカリズムはこういう「よくあること」の描写が本当にうまい。

クライマックスは「えー!」の連続で、軽快な伏線回収が楽しくて仕方ない。
地上波が面白くないこの時代に、良質なエンタテイメントをありがとう。