かえるのエリー

さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.7
オーケストラの置かれている状況と腕のいい指揮者という設定は完全に「リバーサルオーケストラ」と被っており、前半は中々ノレずにいたが、流石の日曜劇場、さまざまな親子の関係を絡めはじめて、後半は楽しんだ。けど。。。




以下ネタバレ感想




第8話がピーク

何故に響が父と仲違いになったか、が話の軸だったのだが、散々引っ張った挙句、えぇ〜!その事でここまで。。。と常人には理解の範疇を超えていた。拗らせすぎでしょ。。。その割には仲直りは意外とアッサリで、この父娘関係で「リバーサル〜」感は薄まったものの、期待は超えてこなかった。

あと、西田敏行が終始座っており、身体的理由とはいえ気になって仕方なかった。更にどうでもいい事を言えば、夏目の衣装がいつも同じすぎた。

ただ、第8話だけは最高! 何度見返したか。高校球児だった夏目の急激な路線変更や、世界的指揮者があそこにいた事など、ツッコミどころは満載なのだが、全てどうでもいいほどに柄本明の演技に持っていかれた。あの表情はまさに燻銀の成せる技。そしてラストの天音の演奏!! 2ヶ月であそこまで弾ける設定が現実的かはさておき、当初父が帰ってくると隠してたヴァイオリンを、それに気付かないくらい熱中して練習していたんだと思うと、号泣を通り越して嗚咽してしまったし、演者も皆感動していた様子だった。(ちなみに當間あみちゃんは本当にヴァイオリンが弾ける)

チェロのガラス屋、演奏がサマになってるから本物の演奏家かと思ったら、俳優だし、浅野とCHARAの息子なんかいっ!

こちらも2世の宮沢氷魚はだんだんいい感じの役者になってきたね。「ヘタクソでごめんねっっ!」がオモロかった。


星は當間あみちゃんに+0.5で。