かりんとう

ブラザーズ・サンのかりんとうのレビュー・感想・評価

ブラザーズ・サン(2024年製作のドラマ)
4.1
キャラ立ち最高!キャスティングディレクターは表彰もの!

殺戮マシーンだけどお菓子作りが趣味のお兄ちゃん。
二刀流ダガー使い兼タトゥーアーティストのアジアンビューティー。
お湯なし激辛袋麺を主食にしてる超絶美人検事。
めっぽう強いぱっつん天童よしみ&武藤のコンビ。
もう全員好きになっちゃうよね。
こういうアメコミを思わせる(全員役者はアジア人だけど)ビジュアルと、日本の漫画のようなぶっ飛んだストーリー展開が終始視聴者を飽きさせない。

漫画のような構成だけど、登場人物一人ひとりの心理描写が丁寧なので、それぞれのキャラにしっかりと感情移入して共感できる。
ミシェル・ヨー姐さん以外はあまり日本では知られていない役者さんばかりだけど、それがいい。
余計な先入観を持たずに純粋に登場人物の関係性に集中できた。
ストーリーは終盤にかけて段々とシリアスな方向に向かっていくけれど、それに比例して「この家族に幸せになって欲しい!」と願わずにはいられない。

迫力のアクションとカメラワークでこれでもかとギャング抗争の血生臭さを見せつけられるが、これは家族愛とアイデンティティの話なのである。

追伸:ジョン・チョーの使い方がめっちゃツボでした