かえるのエリー

アンチヒーローのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

アンチヒーロー(2024年製作のドラマ)
4.4
日曜劇場は割と欠かさない。しかし長谷川博己・・・今までの私の鑑賞にはあまりご縁のない人だった(脇で2作ほど観ているようだがあまり印象になく)。なんてったって“ひろみ”だと思ってたし、年齢ももっと上だと思ってた。wikiったら父と同じ大学だったのか〜。急に情報過多(笑)

で、そんな彼が検察→弁護士となった明墨にピッタリだったし、アンチどころかメチャクチャヒーローだった。





以下ネタバレ感想





藤井棋士もビックリの先を読んだ一手の応酬。

前半にバラバラだったピースが後半にどんどんハマっていき、仲間が裏切り、でも戻ったりと、あまりにも先の読めない様は、まんまと明墨の掌で転がされっぱなしだったし、またそれが気持ちよかった。

転がされたのは視聴者だけではなく、若手の2人・北村と堀田に落とし込んでおり、青いだけだった2人が、次世代のアンチヒーローになっていく様は、TVの前で思わずニヤリとしてしまった。

長谷川博己がもはや明墨にしか見えないほどに、そのキャラにどハマり。長い首にステンカラーコートの衿を半分立てて、本心が読めないキャラを完璧にクールに演じる。その対象に野村萬斎のヒールが狂言味もあり天下一品!この2人が対峙するシーンは息を呑んだものだ。

白眉は主題歌。曲調とmiletのハスキーな声質がダークな雰囲気にピッタリ。流れるタイミングも神がかっていた。

間違いなく今クールで一番! 最終回また見ちゃおうかな。判事の良心が救いだったしね。