りっく

むこう岸のりっくのレビュー・感想・評価

むこう岸(2024年製作のドラマ)
3.9
自己責任論による弱者切り捨てという空気が漂う世の中で、生活保護を受給することの申し訳なさと、それでも全ての国民の権利であることを知る/知らせることが、確かに助けになることをきちんとドラマ的な作劇で実感を持って描いてみせる。

世間の目を気にして恥ずかしいと遠慮することは何の救いにもならず、まずは自分の現状を認める姿勢を見せろと実親を叱咤する子供世代から語られるのが見事で、生活保護を受けることは将来の投資であるという視点に思わずハッとさせられた。
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