うりぼう

ケの日のケケケのうりぼうのネタバレレビュー・内容・結末

ケの日のケケケ(2024年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

20240328NHK創作ドラマ大賞

知覚過敏症のあまね、日々を穏やかに過ごすために必死に生きる。母、娘を受け入れ、支える。

始まった高校生活、音と光に溢れ、あまね、苦痛の中、なんとかやり過ごす。担任は、校則で部活に入れと迫り、あまね、理解できない所を飲み込む。

陸上部を辞めた琥太郎、あまねに親近感を覚え、二人で用具室で静かにお昼を過ごす。何もしなくてもいい部、ケケケの会を作ることで部活強制の対応策にする。部員5人以上、活動場所、担当教諭、生徒会承認が必要。部活にあぶれた友人、ヤングケアラー、生徒会長を部員に図書館担当教諭を捕まえ、承認を勝ち取る。

あまね、家庭では、母が男を作り、男は前夫同様、彼女の過敏症の治療に父親の権威を示そうとする。母は母よりも妻であることを選択し、あまね、居場所を失う。

怪我で陸上を諦めた先輩、ケケケを敵視し、生徒会長になり、廃部に追い込む。あまね、出校出来ず、母の妊娠が追い打ちをかける。琥太郎、陸上部に復帰、先輩と話し、先輩、自分が怪我を受容できていなかったと自省。あまねに生徒会が部活回避法と琥太郎に伝言。

ケアラーは介護が終了し、登校する決断をしたとあまねに連絡、あまね、悔やみを言い、自分もと思う。図書館でケアラーと初対面、お互いの苦労を労い、あまね、ケアラーの居場所を作ると決意する。

用具室の琥太郎、あまねの突然の出現に狂喜。先輩の助言を伝え、あまね、生徒会長立候補を決断、公約は部活強制参加の撤廃。ヘッドホンとサングラスを掛け、堂々と全生徒に訴える。

4月、新入生に会長としてあまねの挨拶、毎日のケの日を自由に穏やかに。家庭では、弟の泣き声に耐えつつ、愛おしむ。日々、新たな刺激に耐えつつ、日常の穏やかさを喜び、ケの日はケケケ。

卓越することのプレッシャーに負けた男と他人のはるか下のレベルでしか暮らせない女が共感し、心の安寧を必死に求める物語。大人は解ってくれない、日々平安。
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