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Shrink―精神科医ヨワイ―のdarumaのレビュー・感想・評価

Shrink―精神科医ヨワイ―(2024年製作のドラマ)
4.0
1話観たけどあまり乗れなくて、2話を最終回(は本日放送、全3話)前に観たらめちゃめちゃよかった…!映画界隈では有名だと思いますがボクシング指導の松浦慎一郎さんがメイン回です。

精神科の話で2話は双極症を扱っていて、簡単に言うと躁鬱病?松浦慎一郎さんをこんなに堪能できる話も珍しいのでは!?とにかく明るいと暗いを繰り返すのですが、アップダウンの演技が凄かった。超ハイな時と死んでる目。

演技も勿論良かったのですが、2話はストーリー展開が絶妙だった!
1話はシングルマザーがパニック症にかかる話で、ぶっちゃけ、彼女の境遇が大企業じゃないとあり得ない感じで(職場の仮眠室で夜までずっと寝てるとか)いまいち感情移入しにくかったのですが、2話の主人公はチェーン店のラーメン屋さんの雇われ店主。結構過酷な労働環境で、最終的な落としどころが超リアル、はっきり言ってまったく救いがない。これが現実だと思う。その現実からの希望を見せているところがとても良かった。

制作にオフィス・シロウズが協力していて(ツイッター(X)をフォローしているので知ってました)ここの制作の映画は結構好きなので1話観たんですが肩透かしを食らったものの、やっぱり間違いなかった!
3話最終回は白石聖ちゃんがメインなのかな!?楽しみです。

主演は中村倫也さんですが、ほぼメインゲストが各回の主演と言っても過言ではありません。勿論倫也さんはとてもいい仕事をされています!穏やかな先生の役です。何か訳アリのようですが全3話では描かれないかも…?もしかしてこの3話はパイロットで、ヒットすれば続編として10話くらいを火10あたりでやるつもりなのかな…?と予想。(土10ではあまり話数が多いのを見たことがないので)
三浦貴大さん&竹財輝之助さんと私の好きな方がお2人も主人公の関係者役で出られているので、できればレギュラー化を望みたいところ(笑)

2話は今NHKプラスで観られると思いますが、1話がアマプラに来ていたので、3話が始まったら2話もアマプラで観られるかもしれません。

原作ありみたいですが未読、演出は「きのう何食べた?」の中江和仁監督。優しい感じが全編に溢れている作品です。

(3話視聴後追記)
訳アリがちゃんと回収されてました!1話見直したらバリバリ伏線張られてました…私がぼーっと観てただけだった(苦笑)
白石聖ちゃんよかったです!
2話と対照的になっているのがいいなぁと思った。2話は他人の力を借りる、3話は自立する、がテーマかな?私は最後は自分と思っているけど2話もしっくり来たし、3話もよくわかった。

自分でできる事を見極める、できない事は無理せず周りの力を借りる。これって結構難しいと思う。責任感のある人は頼りたくないし、依存してしまう人は自分で立てない。自分の特性を見極めることの大切さは、病にかかっていない人でも同じかもしれない。

あと、家族を切り捨てる話は最近よくある気がするけど、これも良いと思った。別に切り捨てることを称賛しているのではなく、相手の特性を理解して距離を置く、というか。

今思えば1話は疑似家族(義母なのでいわゆる血縁の家族ではない)のシスターフッドで真逆、様々なパターンを持って来てるのが上手い。形に拘る必要はない、を言い続けている気もする、NHKは。
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