天皇の料理番の12の情報・感想・評価

エピソード12
完結〜料理番の人生 敗戦の料理番がGHQに起こした愛の奇跡
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naomi

naomi

このコメントはネタバレを含みます

俊子が亡くなってから随分と時が経ち、戦争の気配が近付く世の中に、理不尽な事が起きても、俊子の鈴が篤蔵を守り支えていた。 更に時代は進み、戦争は激化して行く、皇室への配給も国民と同じにする、お上がお決めになったとは言え、厳しい食糧事情に苦悩し、僅かな配給で、めざしが続く食事。 そんな中、軍部から出張料理の依頼が来る。 若者達が出征して行き、戦死の知らせが届く、辛く苦しい戦争。 広島と長崎に原爆が落とされ、終戦を迎え、日本は負けた。 それでも頭に浮かぶのは今夜の献立。 天皇陛下の行末が分からないまま、不安の中で何も出来ないと悩む篤蔵。 亡き父が生前に書いて出せず仕舞いの手紙が母から届く。 篤蔵は天皇陛下の料理番として、出来る事をしようと決意する。 日本にGHQがやって来ると、篤蔵の突飛な行動に困惑する周囲の人達。 篤蔵なりに考えての行動だが、アメリカ軍の無理難題や、個人的な要望まで、何でもやるつもりの篤蔵。 ある晩餐会で、肉に巻き付けた紐をつけたまま配膳され、そのお皿を食べたのが天皇陛下だった、呼び出された篤蔵が、その時にかけられた言葉が忘れられず、お上はいい方だと話す。 お上に支える誇り、毎日召し上がる料理を作る、真心を込めて続けて来た、御守りしたいと思ってしまう、そう皆んなに話す篤蔵。 GHQの家族も含めて、お持てなしする事になった、篤蔵は、宇佐美さんや辰吉さん、新太郎さんにも応援を頼み、精一杯のおもてなしをする。 池の辺りでの晩餐会で、俊子の鈴を失くしてしまい探す篤蔵、やっと見つけたが池におちて水浸しの篤蔵に、鴨をくれと絡まれ不穏な空気の中、篤蔵は鴨の真似をした、その姿に笑いが起きる、そして新太郎さんと辰吉さんも続いて池に入り鴨の真似をする。 宇佐美さんは、アメリカ人の問いに、自分なりの考えを伝える。 天皇陛下は裁かれることは無く、天皇制も継続される、心から喜ぶ篤蔵。 天皇の料理番を続けて来た篤蔵にも、最後の時が訪れる。 陛下からお言葉を賜ることになり、篤蔵は、以前に陛下のお皿に紐が残っていた時の事を思い出す、その時に陛下は朕のものだけかと聞き、他には無いのなら良い、それは良かった、そう言われた事を思い出していた。 陛下から賜った、真心の言葉に喜び、料理番を終えた篤蔵。
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GHQとの関わりや天皇陛下への愛を感じた。仲間もみんな素晴らしい。
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みさこ

みさこ

2025.07.05 篤蔵の真心が伝わってよかった🙆‍♀️ やっぱり宇佐美さんいいな。。。
きくひめ

きくひめ

真心込めて作る料理は国境をも越える!
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Clary

Clary

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これまで失敗の種であった癇癪を何度も抑えてきた 俊子の存在。 亡くなっても共にいたのだろうな。 戦争を経て、GHQ占領下へ。 日本に生まれ育つと疑問に持たないのだけど、 海外の人に天皇の存在をうまく説明できる気がしない。 (もちろん、今ともまた異なるのだけど。) 太平洋戦争では、天皇陛下万歳!といって命を差し出して突撃してくるのは 理解できないものとして恐怖心煽るものだったのだと思う。 以前東京裁判のドラマ観た時まで、 天皇陛下もその対象として検討されていたのを知らなかったけれど、 そうなってたら今の日本はどうなってたのだろうな。 想像ができない。 宇佐美さんの言葉が、婉曲的でありながら 怒りを感じさせるようであった。 GHQ占領下の描写、占領軍全員がそうではないのだろうけど、 でも、敗戦国ってそういうことなんだな..と感じる。 接収された建物、それが住まいであっても好き勝手いじられてたりするし、 見下した態度で接する人たちもいただろう。 篤蔵たちの鴨トリオが滑稽な姿でありながら なんだか笑えないお気持ちに。 なんとか危機を乗り切り、 お役目も無事勤め上げることができた。 人生見終わった、大河ドラマみたかのような感覚。
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もずめ

もずめ

GHQと向き合う篤蔵。 史実として篤蔵たちの行動が天皇を助けたとまでは思わないけど、ドラマのようなことが本当にあったとしたらGJなのは宇佐美さんだな、、。天皇は日本人にとって味噌? 鈴がなるたび俊子を思い出して癇癪を抑える篤蔵。 心の中で生きるとはこういうことか。 新太郎と辰吉と生涯の友になっているの見るだけで泣ける。 友達っていいね。 新太郎、優しいし悪いことはしないし料理も一応できるからGHQのおもてなしもできるレベル、さらに絵もうまくて意外と有能。器用貧乏な感じかな。 息子二人も戻ってきてよかった。 50年以上勤め上げた天皇の料理番。かっこいい生き様だった。
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うさぎ

うさぎ

戦後、GHQが来日。天皇の料理番として、GHQに向き合う。米兵の陰険な言動に苛立ちを隠せないが、俊子の鈴に助けられて、癇癪を抑える。死してなお、篤蔵の心に生き続ける俊子。素晴らしき夫婦愛だね。
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A

A

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"食べ物というのは、結局は魂が食らうんです。 だからこそ、今アメリカに食わすものは、最大限の真心をこめて作らないといけんのですよ。" "私にとって陛下は味噌です。 生まれた時からそこにあり、馴染んできたものですから 味噌を親しみ、慕うことは当たり前です。 その意味を問うたことさえありません。 しかしもし、ある日突然味噌を今後一切食べるなと言われたら、私はとてつもない寂しさを感じると思います。 そしちあちこちで暴動が起き、私もそれに加わると思います。 陛下の存在を否定すれば、それと同じようなことが起き、統治を難しくするだけではないでしょうか。"
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