無名のひと

Nのためにの無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

Nのために(2014年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「下は見ない。上を見る。」

俳優の演技も音楽画面の美しさもとても良かった。好きなドラマのひとつ。

島での希美の苦しみは壮絶で、成瀬と支え合う関係性はとても良かった。

スカイローズガーデンのシーンを毎回繰り返したのは、若干くどいと思った。

それぞれの思いや言動が影響しあった悲劇だと思う。
誰にも頼らず生きていきたかった希美の側に、再び成瀬が立つのは嬉しいけど必然だったのかも知れない。

個人的には西崎が好きだった。「灼熱バード」も分かる気がする。
「(昔も罪を)償わずに生きてきて、どう現実と向き合えばいいのか分からない。償い終わったら、今度こそお前たちと同じように現実を生きていく」

安藤は完全に茅の外で可哀想な気がしたけど、希美は安藤を守りたかったんだなと。最後の電話で特にそれが感じられた。今も昔も、希美のNは安藤なんだと思う。成瀬はそもそもの次元が違うんじゃないかと解釈して見た。

成瀬の店の名前が「NOTRE」、「私たちの」だったのは素敵な終わりかただったと思う。ここにも、大切なNがひとつあった。
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