このレビューはネタバレを含みます
「下は見ない。上を見る。」
俳優の演技も音楽画面の美しさもとても良かった。好きなドラマのひとつ。
島での希美の苦しみは壮絶で、成瀬と支え合う関係性はとても良かった。
スカイローズガーデンのシーンを毎回繰り返したのは、若干くどいと思った。
それぞれの思いや言動が影響しあった悲劇だと思う。
誰にも頼らず生きていきたかった希美の側に、再び成瀬が立つのは嬉しいけど必然だったのかも知れない。
個人的には西崎が好きだった。「灼熱バード」も分かる気がする。
「(昔も罪を)償わずに生きてきて、どう現実と向き合えばいいのか分からない。償い終わったら、今度こそお前たちと同じように現実を生きていく」
安藤は完全に茅の外で可哀想な気がしたけど、希美は安藤を守りたかったんだなと。最後の電話で特にそれが感じられた。今も昔も、希美のNは安藤なんだと思う。成瀬はそもそもの次元が違うんじゃないかと解釈して見た。
成瀬の店の名前が「NOTRE」、「私たちの」だったのは素敵な終わりかただったと思う。ここにも、大切なNがひとつあった。