序盤は新しいキャラにスポットが当たってなかなか面白い。
北川景子が元ヤンっていうのは妙に説得力がある。
この元ヤンのエピソードが一番良い。
北川景子の昔の仲間にキムタクがタンカ切るところは最高だ。泣けた。
最後のエピソードも、小日向さんがタンカ切るセリフ「これは人としてどうかという話だ!」もガツンときます。
しかし、悲しいかな単品としてのストーリーは良いが、一本筋のあるストーリーがない。
元々HEROは雨宮とキムタクの凸凹コンビが、その真逆の性格から織りなす痛快なやり取りの上で事件解決に導くというところが面白かったし、雨宮との恋の行方が軸になっていたのですが、今作はそういった軸がない。
ただキムタクがカッコよく正義するに終始してしまうのである。
これだとよくある法廷ドラマと変わらないし、映画であんなハッピーエンドになったのに、雨宮との関係には全く触れないので、ファンはどうにも首を傾げてしまうのです。
で、一体雨宮とはどうなっとんのや!
最後、そう思っちゃうんですよ。
そういう意味で正義の話もいいんですが、もう少し新キャラと絡んで、それぞれのキャラクターの良さを引き立たせるような感じになってると、良かったなー。
吉田羊も杉本哲太も濱田岳も、バックエンドをもうちょっと知りたかった。
いや、面白いんですよ?
だけど、HEROだから、もっとファンに応えられる形にできたんじゃないかなーと。
そう思ってやまない。