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都市伝説の女 シーズン1のはのレビュー・感想・評価

都市伝説の女 シーズン1(2012年製作のドラマ)
1.4
都市伝説マニアの女性刑事が事件を解決する。

すごい。
都市伝説全然関係ない。
このドラマで都市伝説として語っている物全てが都市伝説のカテゴリに入らない怪談の部類。
なんかもう、ラグビー大好きで超詳しいです、って公言してる人が、アメフトの試合を見ながらラグビーだと信じ込んで延々ウンチク言ってるのを聞いてる感じ。
味わったことのない未体験の居心地の悪さを延々と楽しめるのは、ある意味系としてかなり優秀。

しっかり定義を言っとくと、都市伝説というのはフォーフロア、friend of a friend、略称FOAFの間で伝搬する噂話を指すもの。
友達の友達が経験した話、という身近さが面白さ、怖さのキモであるのに、このドラマが扱う題材には何一つ身近なものが扱われて居ない。
=ソレハ都市伝説ジャナイ。

将門の呪いとか天狗に拐われてとか、一体誰が友達の友達が体験した話として噂にするというのだろう。
高齢者がしったかで若者言葉を使って滑り倒してるみたいな薄ら寒さと恥ずかしさがすごい。

適当に調べたおまじないとかまでを都市伝説と言い張ってるのが痛々しくてもう。
…イイ。
都市伝説の題材で話を作ろう、と思って作っているのに、散りばめたそれらしきもの全てが全く都市伝説にカスリもしないというのは逆にすごい現象な気がする。
的を狙って膨大な弾数のマシンガン全弾打ち尽くしたのに、的「だけ」には一発も当たらず、後ろの壁には的のシルエットがくっきり残ってるみたいな物凄さ。
都庁が巨大ロボットとかに至っては単なる稲中のネタだし。

なんらかのメッセージを伝えたくてわざとやってる…?

ツッコミを入れる楽しさに目覚めた。

最近だとゲームにしても、突っ込みを入れさせないよう、題材となる物について非常に神経質に資料集めして作る物だと思うが、ここまでリサーチを放棄した作品て逆にすごい。
映画だとザ・コアを見た時と同じような衝撃がある。

ツッコミそこそこ楽しめるんだけど、やはり痛々しさに耐えられないので離脱します。
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